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2012/01/13

■クリス・スクワイア、スティーヴ・ハケット■ イエス+ジェネシス=新プログレ・プロジェクト誕生

イエスは2011年の『フライ・フロム・ヒア』と新しいライブ盤『イン・ザ・プレセント:ライブ・フロム・リヨン』をサポートするツアーで忙しくなるが、ベーシストのクリス・スクワイアは元ジェネシスのギタリスト、スティーヴ・ハケットとの長らく暖めていたコラボレーションに打って出る準備をしている。

スカケットと名乗るデュオは「ビックリする人も少しいるんじゃないかな」とスクワイアが言うデビュー・アルバムを春にリリースする予定だ。

「面白いことに、僕は2006年にアルバム『クリス・スクワイアズ・スイス・クワイア』で一緒になるまでスティーヴのことはジェネシスにいたことぐらいしか知らなかったんだ。そのあと一緒に曲を書くようになって、スティーヴが実際かなりうまいシンガーだって気づいたのさ。僕たちの声はすごくうまくブレンドして、スカケットのアルバムにはちょっとクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングっぽいハーモニーも入っているんだよ。かなりヘヴィ・デューティーなベースとギターの演奏もあるけどね。素晴らしい要素がたくさん入っていて、かなりいい音なんだ」

二人はアルバムのプロモートのため秋にはツアーもする予定で、そこではそれぞれのソロ作品も披露するという。「素晴らしいスカケットのショーのため以上のマテリアルがあるからね。もちろん新作のツアーだけど、今までにやったことのないこともいろいろやれるんだ。僕もソロの曲はよっぽどの場合じゃないとできなかったからね。スティーヴのニュー・アルバム『ビヨンド・ザ・シュラウデッド・ホライズン』には僕も参加しているから、コンサートにもピッタリなんじゃないかな」

スカケットの活動の前にスクワイアにはイエスの仕事がたくさん控えている。4月にはアトランタで3回公演があり、夏にも北米ツアーが予定されている。

「アメリカではもっと『フライ・フロム・ヒア』を中心にしたセットをやるつもりだよ。アメリカのファンはアルバムのライブ・バージョンを聞きたがっているからね。ヨーロッパでは昨年そういうショーをやっていたんだ。もちろんイエスのスタンダード・ナンバーをプレイするのは楽しいけど、新しいマテリアルをステージでやるというチャレンジは素晴らしいことだからね」

古い作品が聞きたい人は2009年にフランスでレコーディングされた『ライブ・フロム・リヨン』をどうぞ。ここでは、リック・ウェイクマンの代わりに息子のオリヴァーがキーボードを弾いている(その後の『フライ・フロム・ヒア』ではジェフ・ダウンズが取って代わっている)。

スクワイアは『フライ・フロム・ヒア』と同じラインナップでまたイエスのアルバムを作りたいと思っている。かつてのシンガー、ジョン・アンダーソンは『フライ・フロム・ヒア』を批判しているが、スクワイアは「自分が入っていないから、僕たちと同じように楽しめなくても当然だろう。彼とまた仕事をするという考えがないわけじゃないよ。だけど、今のところは『フライ・フロム・ヒア』のプロモーションという今の仕事にひたすら取り組むだけだよ」

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